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【マゼヴェル】中華パラレルらくがき

↓の続きみたいな感じ
あれからも一緒に寝て友好を深めて、結構仲良くなったけど、ヴェルナー軍師殿は落とす気満々だったりするので、マゼルの理性にちょっとぷりぷりしている感じです。
衣装や小物はわりと適当に古そうな感じを…どっかで図解見た気がしたけどどこだっけ……
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身体を落とした後(モブ視点)
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軍師ヴェと未来の大将軍マのマゼヴェル
インストのアレです。雰囲気で読んでください
中国の天蓋付き寝台は浪漫だし友情で一緒に寝るのは三国志だっけ…?うろ覚え

 共寝、というものがあるのは知っていたが、まさか自分が誘われるとは思っていなかった
「誼を深めたいと思ってな。どうだ?いい酒もあるぞ」
「……お言葉に甘えて」
 そうして、彼の家で酒を酌み交わし、湯を使わせてもらう。用意されていた真新しい寝衣を身につけ、寝室へと向かった。
 部屋の中にあるもうひとつの部屋のような囲いのついた寝台で彼は待っていた。
 ひどく冷静に周囲との距離を測っている彼に友と認められていることにくすぐったくなる気持ちと、それとは違う沸騰しそうになる熱情を抱きそうになる自分に戸惑いながら、寝台へ近づいた。
「ああ、寝る準備はできたか?お前さんには少し手狭かもしれんが、まあこれも経験だと思って我慢してくれ」
「そんなこと……風呂と、寝衣もありがとう。気持ちよかったよ」
「それならいい。水はそこに置いてあるから好きに飲めよ」
「うん」
 見慣れない寝台の手の込んだ彫刻や水差しに視線を取られているふりをして、なんとか彼から目をそらす。
 いつも彼が付けている香油の匂いに混ざって少しだけ甘い香り。頭がクラクラしてくる。
 そういう意味で呼ばれたのではないのに、腹の奥が熱くなるような、腰の奥が重くなるような。
 不埒な考えを振り払い、手招きする彼の横に座る。
 友情だけならどんなにかよかったのに、と何度も思ったが、芽生えてしまったものはなかなか枯れてくれなかった。せめて表に出さぬようにと気をつけているが、寝ているときにどう気をつけたらいいのか。
「……どうした?緊張するほどのことじゃないぞ?」
「あ、ご、ごめん、こんな上等な寝床初めてだったから」
「はは、何を言ってんだ同期の稼ぎ頭が」
 ぽん、ぽん、と肩を軽く叩かれ、顔を上げると苦笑している彼の顔。
 それは彼と出会ってからよく見る表情で、けしてこちらを拒絶するものではない。彼は懐に入れた者に対してとても甘く、今だって幼子に対するような柔らかさだ。
 そのことに、少しだけ燻る不満とそれを上回る安堵で笑顔が出たらしい。彼も少しホッとしたような顔で、今度は枕を軽く叩いた。
「寝てしまえば分からなくなるさ。寝るまで話をしようぜ、ほら」
「うん……」
 促されて横になる。枕に頭をつけたまま、ちらりと視線をやれば、彼も身体を横たえていた。
いつもはゆったりとした袍を数枚羽織っているが、寝衣は一枚だけだ。その無防備さに心臓が跳ねた。普段は首の後ろでひとつにまとめられている髪が緩く下ろされ、いかにも警戒されていないことに動揺する。
 思ったより薄い胸が、呼吸に上下している。無限に見ていられるな……と思っていたら、笑われた。
「息してるのがそんなに珍しいか?」
「……君に関しては珍しいかな。いつもゆったりした着物を着てるから……」
「そうだな、お前さんはいつも動きやすそうでいいよな。長衣も似合うけどさ」
 お前さんは造作がいいからな、と小さく呟く声も聞こえる距離だ。少なくとも自分の外見は彼にとっていいものだと思われているらしい。よかった。
「そう?でも、長衣の正装は咄嗟に動きにくいから鍛錬にはなるかな。破いた時が怖いけど」
 破く前提なのかよ、とくすくす笑う声が耳をくすぐる。とても贅沢な気分だ。
 周囲を囲われた寝台は、穏やかで、何者にも邪魔されることのない空間のようだった。

(多分この後何回か一緒に寝て、お互い我慢できなくなって身体から入る両片思いな感じです)(力尽きたのでひとまずここでおしまい)

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